「内職って、実際どれくらい稼げるの?」
在宅でできる仕事として内職に興味を持つ人は多い一方で、「時給が安い」「思ったより稼げない」といった声もよく見かけます。そこで本記事では、内職の時給相場や平均収入、仕事の種類ごとの特徴を整理し、どんな人に向いている働き方なのかを解説します。
内職の時給相場はどれくらい?
内職は「時給制」ではなく出来高制が基本です。そのため正確な時給は作業スピードや内容によって大きく変わりますが、一般的な相場は以下のように言われています。
- 時給換算:300円〜800円程度
- 慣れて早く作業できる場合でも、1,000円前後が上限になりやすい
最低賃金が保証されるアルバイトやパートと異なり、内職は労働基準法上「業務委託」に近い扱いになることが多く、最低賃金の適用外になるケースが一般的です。この点が「時給が低い」と感じられる大きな理由の一つです。
内職の平均的な月収目安
内職はスキマ時間で行う人が多いため、月収も控えめになる傾向があります。
- 月数十時間程度:5,000円〜2万円前後
- 毎日コツコツ作業:3万円〜5万円程度
あくまで副収入として考えるのが現実的で、生活費の柱にするのは難しいというのが多くの情報から見える実態です。
内職の主な仕事内容と時給の目安
内職と一口に言っても、仕事内容によって効率は大きく異なります。
手作業系(袋詰め・シール貼りなど)
最も一般的な内職です。
- 単価:1個数円〜数十円
- 時給換算:300円〜600円程度
作業は単純ですが、数をこなさないと収入になりにくく、集中力と根気が求められます。
組み立て・加工系
部品の組み立てや簡単な加工を行う内職です。
- 単価は手作業系よりやや高め
- 時給換算:500円〜800円程度
ただし、作業スペースの確保や納期管理が必要になる場合もあります。
パソコンを使う内職(データ入力など)
いわゆる「在宅ワーク」に近い内職です。
- 時給換算:700円〜1,000円前後
- スキルや正確性によって差が出やすい
内職の中では比較的時給が高い傾向がありますが、案件数や継続性にはばらつきがあります。
内職の時給が低くなりやすい理由
内職の時給が安く感じられるのには、構造的な理由があります。
出来高制で作業効率に左右される
同じ仕事でも、作業に慣れていないうちは時間がかかり、時給換算が下がりやすいのが特徴です。
単価がもともと低く設定されている
企業側にとって内職は「補助的な作業」であることが多く、単価が抑えられがちです。
最低賃金の保証がない
業務委託扱いになるケースが多いため、アルバイトのような時給保証がありません。
内職が向いている人・向かない人
時給の低さだけで判断せず、ライフスタイルとの相性を見ることが重要です。
内職が向いている人
- 外に働きに出られない事情がある
- スキマ時間を有効活用したい
- 収入よりも「在宅でできること」を重視したい
内職が向かない人
- 安定した時給収入を求めている
- 短時間で効率よく稼ぎたい
- 作業量や納期の管理が苦手
内職と他の在宅ワークの違い
近年は内職以外にも在宅でできる仕事が増えています。
- 内職:単純作業中心、時給は低めだが始めやすい
- 在宅ワーク(ライティング・データ入力など):スキル次第で時給アップが可能
「時給を重視するなら内職以外の選択肢も検討する価値がある」というのが、検索上位記事に共通する見解です。
内職を始める前に注意したいポイント
時給だけでなく、以下の点も必ず確認しましょう。
- 材料費・送料の自己負担がないか
- 納期や作業量が現実的か
- 報酬の支払い条件・タイミング
国民生活センターなどでも、内職を装ったトラブル事例が注意喚起されています。条件をよく確認することが大切です。
※参照:国民生活センター「内職・在宅ワークに関する注意喚起」
まとめ
内職の時給は、300円〜800円程度が一般的な相場で、決して高いとは言えません。出来高制である以上、作業効率や内容によって収入は大きく左右されます。そのため、内職は「安定した収入源」ではなく、在宅でできる副収入の一つとして捉えるのが現実的です。
自分の生活スタイルや収入目標に合っているかを見極めたうえで、慎重に選ぶことが後悔しないポイントと言えるでしょう。

