「アルバイトに福利厚生なんてあるの?」と思う人も少なくありません。
実際、正社員の特典だと思われがちな福利厚生ですが、法律で定められた制度や企業独自の取り組みによって、アルバイトやパートでも利用できるものが多数あります。
例えば、条件を満たせば社会保険に加入でき、年金や健康保険を受けられることもありますし、飲食チェーンであれば「まかない」や「社員割引」が利用できるケースもあります。最近では、正社員登用や家賃補助、育児サポートまで提供する企業も増えており、学生や若手にとって「福利厚生が充実しているアルバイト」は大きな魅力になっています。
この記事では、アルバイトの福利厚生をわかりやすく整理し、利用できる条件や具体例を紹介します。これからアルバイトを探す高校生や大学生にとって、応募先を選ぶ際の参考になるはずです。
パート・アルバイトにも福利厚生はある
アルバイトやパートでも、一定の条件を満たせば福利厚生を利用できます。福利厚生は大きく「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に分けられます。
- 法定福利厚生: 法律で企業に義務づけられているもの。社会保険や労災保険など。
- 法定外福利厚生 : 企業が独自に設けているもの。従業員割引、住宅手当、食事補助など。
そもそもパート、アルバイト、正社員の違いとは
【正社員とパート・アルバイトの違い】
- 正社員 :無期限雇用・フルタイム勤務が基本。福利厚生の利用は前提。
- パート・アルバイト :勤務時間や雇用期間が限定的。条件を満たせば正社員同様の制度も利用可能。
ここで重要なのは、「非正規雇用=福利厚生なし」ではないという点です。
実際、勤務時間や雇用条件によっては正社員と同じ社会保険に加入でき、健康診断や休暇制度を利用できるケースも多いのです。
企業によってさまざま|福利厚生の例
アルバイトで利用できる福利厚生は企業によって多岐にわたります。代表的な例は以下のとおりです。
【福利厚生の例】
- 従業員割引
- 正社員登用制度
- 食事補助・まかない
- 家賃補助・社宅制度
- 健康診断や人間ドックなどの健康支援
- 出産・育児サポート
- 特別休暇
順に解説します。
従業員割引
飲食店やアパレルショップ、映画館やテーマパークなどで働くと、自社製品やサービスを割引価格で利用できる場合があります。
例えばファストフード店では「食事が半額になる」、アパレルでは「社員価格で洋服を買える」といった特典があります。学生にとって最も身近でメリットを実感しやすい福利厚生といえるでしょう。
正社員登用制度
多くの企業では、アルバイトの勤務態度や能力が認められると正社員として登用される制度があります。
将来的に安定した職に就きたい人にとっては大きなキャリアパスとなり、特に大学生のうちに挑戦する価値があります。
食事補助・まかない
飲食業界を中心に広がっている制度です。まかないが提供される店舗では、食費を大幅に節約できます。
また、社員食堂を備える企業では、栄養バランスを考えた食事を安く利用できるため、学生や若手にとって魅力的です。
家賃補助・社宅制度
都市部の家賃は学生にとって大きな負担です。
企業によっては家賃の一部を補助したり、社宅を提供する場合もあります。特にホテルや宿泊業、美容業など「地方から人材を集める業界」ではよく見られる福利厚生です。
健康診断や人間ドックなどの健康支援
一定時間以上働くアルバイトには、法律で健康診断を実施する義務があります。さらに企業によっては人間ドックやインフルエンザ予防接種などを無料で受けられるケースもあります。
学業とアルバイトを両立する学生にとって、自分の健康を守る制度があるのは安心材料です。
出産・育児サポート
近年では、アルバイトでも出産休暇や育児休暇を取れるよう制度を整える企業が増えてきました。
さらに、時短勤務や子育て支援金の支給なども導入されており、学生だけでなく長期で働く人にも大きなメリットです。
特別休暇
慶弔休暇やボランティア休暇など、法律で定められていない「特別休暇」を設ける企業もあります。
特に家族の行事や急な事情に対応できる柔軟さは、学生アルバイトにとっても働きやすさにつながります。
まとめ
アルバイトでも福利厚生を利用できるケースは多く存在します。法定福利厚生では社会保険や労災保険、法定外福利厚生では従業員割引やまかない、家賃補助、健康診断などが代表例です。
「福利厚生がいいアルバイト」を探すことは、給与だけでなく働きやすさや生活の質にも直結します。求人を探す際には「福利厚生欄」にも注目してみてください。