看護学校に通う学生が利用できる奨学金は?種類や注意点について解説

看護学校の奨学金の種類

看護師になるために必要な学費は、学校の種類や奨学金の利用状況によって大きく変わります。

本記事では、看護学校に通う学生が利用できる奨学金制度や、申し込み方法、利用時の注意点について詳しく解説します。

奨学金の選び方や返済のリスクを把握することで、看護学生としての負担を軽減し、学業に集中できる環境を整えましょう。

目次

看護学校はどのくらいお金がかかる?

東京都専修学校各種学校協会の令和5年度学生・納付調査によると、看護専門学校の学費は入学金や授業料、実習費などがありますが、トータルで初年度は120万円ほどとされています。

また、学費以外にも教材費や生活費、通学費用が発生することを考慮する必要があります。とくに一人暮らしをする場合、家賃や食費など生活にかかる費用も大きな負担となるため、奨学金制度などを上手に活用することが重要でしょう。

看護学生で奨学金を利用している割合

2024年3月に行われた「ナース専科 就職」の調査では看護学生で奨学金を利用している割合が明らかになっています。

同調査によると看護学生の約46%が奨学金を利用していることとなっており、約半数の看護学生が奨学金を利用していることがわかります。

看護学校入学時に申し込み可能な奨学金制度

ここまで看護学生の奨学金の現状について解説しました。

以下では、看護学校入学時に申し込み可能な奨学金制度をご紹介します。

【看護学校入学時に申し込み可能な奨学金制度】

  • 日本学生支援機構の奨学金
  • 看護奨学金制度
  • 看護師等修学資金

順に解説していきます。

日本学生支援機構の奨学金

日本学生支援機構が提供する奨学金は、給付型と貸与型の2種類があります。給付型奨学金は返済の必要がなく、経済的に厳しい家庭の学生に対して支給されるもので、選考には所得制限が設けられています。

一方、貸与型奨学金は返済が必要であり、無利子の「第一種奨学金」と、有利子の「第二種奨学金」があります。

看護奨学金制度

看護奨学金制度は、看護師不足を解消するために多くの医療機関や自治体が設けている制度です。

この奨学金は、看護師養成機関に通う学生に対し、学費や生活費を貸与するもので、卒業後に一定期間、奨学金を提供した医療機関で働くことを条件に、返済が免除されることがあります。

この奨学金制度を利用する際には、特定の医療機関に就職しなければならないという制約があるため、就職先や将来のキャリアプランを慎重に考慮する必要があります。

看護師等修学資金

看護師等修学資金は、看護師、保健師や助産師などを目指す学生に対して提供される奨学金制度で、都道府県や市町村が運営しています。

この奨学金は無利子で提供され、卒業後に一定期間、地元の医療機関で働くことで、返済が免除される場合があります。貸与金額は月額25,000円から100,000円程度で、学生の生活費や学費を支える重要な資金源となっています。

この制度は地域の医療人材を確保するために設けられており、地域医療に貢献したいと考えている学生にとって魅力的な選択肢です。ただし、条件を満たさない場合は返済義務が発生するため、契約内容をしっかり確認しておくことが重要です。

奨学金を利用する場合の注意点

奨学金を利用する前にはいくつか注意点を把握しておきましょう。

【奨学金を利用する場合の注意点】

  • 留年・休学すると借りられない場合がある
  • 看護奨学金の場合は就職先が限定される場合がある
  • 返済が延滞すると延滞金や信用情報機関へ登録される

順に解説していきます。

留年・休学すると借りられない場合がある

奨学金制度によっては、学業の継続が貸与の条件となっている場合があります。

留年や休学が規約違反になる場合は奨学金を返済しなければならないこともあるため、注意しましょう。

看護奨学金の場合は就職先が限定される場合がある

看護奨学金を利用する際の大きなデメリットとして、卒業後の就職先が制限される点が挙げられます。

この制度は、奨学金を提供した医療機関や自治体で一定期間働くことを条件にしており、希望する勤務地やキャリアパスが限られる可能性があることから、利用前にしっかりと考慮することが必要です。

返済が延滞すると延滞金や信用情報機関へ登録される

奨学金の返済が延滞すると、延滞金が発生するだけでなく、信用情報機関に登録され、クレジットカードの利用やローンの審査などに影響が出る可能性があります。

とくに、看護奨学金のように就職先に関連する奨学金では、返済義務が厳しく管理されるため、計画的に返済を行うことが重要です。万が一、返済が困難な場合は、早めに相談や救済制度を利用するのが良いでしょう。

まとめ

看護学校に通う学生にとって、奨学金制度は学費や生活費をサポートする重要な手段です。

しかし、利用する際には将来の返済や就職先に関する条件をしっかりと理解しておくことが必要です。

自分に合った奨学金制度を選び、適切な計画を立てることで、経済的な負担を軽減し、学業に集中できる環境を整えることができるでしょう。

ディスクレーマー

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執筆者

大学卒業後、金融機関にてリテール業務・法人融資業務などを経験。現在は金融・ライフスタイル領域を中心に年間1,000記事以上の記事執筆や数百万PVの金融系メディアのディレクションも行っている。

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