奨学金の使い道を7つ紹介!使い道に制限はある?

奨学金は学生の経済的負担を軽減し、学業に専念できる環境を整えるための重要な支援制度です。しかし、奨学金の使い道は具体的にどのようなものがあり、どこまでの範囲で利用することができるのか疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、奨学金の種類や使い道について詳しく解説します。学生生活をより充実させるために、奨学金を賢く活用する方法について探っていきましょう。

目次

奨学金には「貸与型」「給付型」の2種類がある

具体的な奨学金の使い道について解説する前に、まずは奨学金制度の種類についてみていきましょう。

奨学金制度は大きく分けて「貸与型」と「給付型」の2種類があります。

これらは学生の経済状況や学業成績などに応じて選択できます。

以下では、それぞれについて詳しく解説します。

貸与型の奨学金とは

貸与型奨学金は在学期間中にお金を借りて、卒業後に返済する制度です。

例えば、日本学生支援機構が運営する貸与型奨学金には、第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります。

貸与型奨学金は比較的広い範囲の学生が利用できます。ただし、返済義務があるため、返済計画を慎重に検討する必要があります。

利用する際は、卒業後の収入見通しも考慮して検討しましょう。

参照元:貸与奨学金(返済必要) | JASSO

給付型の奨学金とは

日本学生支援機構の給付型奨学金は、国費を財源として、優れた人にも関わらず経済的に困難な状況にある人に対して、返済義務のない奨学金を支給することによって進学を支援する制度です。

給付型奨学金は日本学生支援機構以外にも大学・専門学校や各自治体、民間企業などさまざまな運営元があります。

各奨学金制度によって、申し込み条件や書類、方法は異なるため、申し込み時には各奨学金制度の募集要項などの詳細を確認しましょう。

参照元:給付奨学金 支給中の全体の流れ | JASSO

奨学金の使い道は?学生生活で必要な費用に使うことが多い

奨学金の使い道は、日本学生支援機構では明記されていません。

ただし、日本学生支援機構の奨学金事業の目的として、公式ホームページに以下の記載があることから、基本的には学業に関連する支出が一般的な使い道となるでしょう。

【日本学生支援機構の奨学金事業】「憲法、教育基本法に定める「教育の機会均等」の理念のもと、経済的理由で修学が困難な優れた学生等に学資の貸与及び給付を行っています。」

引用元:日本学生支援機構

以下では、具体的な奨学金の使い道を7つ紹介します。

【奨学金の使い道7選】

  1. 授業料
  2. 生活費
  3. 書籍の購入
  4. 交通費
  5. クラブ活動費
  6. 家賃
  7. 食費

順に解説していきます。

奨学金の使い道1:授業料

奨学金の最も一般的な使い道は授業料の支払いです。大学や専門学校の授業料は、多くの学生や家庭にとって経済的負担となっています。

文部科学省の調査によると、令和5年度の私立大学の平均年間授業料は約95万円にのぼるとされており、奨学金を授業料に充てることで学業継続の機会を確保し経済的負担を軽減することができるでしょう。

参照元:文部科学省|私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

奨学金の使い道2:生活費

奨学金は日々の生活費にも活用できます。

とくに、実家を離れて一人暮らしをする学生にとって、生活費は大きな支出です。食費、光熱費、通信費など、基本的な生活を維持するための支出に充てられることは学生にとって大きなメリットとなるでしょう。

また、生活費を奨学金でカバーすることで、アルバイトに時間を取られすぎず、学業に集中できる環境を整えられます。

奨学金の使い道3:書籍の購入

学業に必要な教科書や参考書の購入にも奨学金を利用できます。

専門分野によっては教科書などの書籍代が高額になることもあり、奨学金を活用して必要な書籍を購入することで学習環境を整え、学業成績の向上につなげることができます。

また、専門書や学術雑誌など、将来的なキャリアにも役立つ書籍への自己投資も検討しましょう。

奨学金の使い道4:交通費

通学や研究活動に伴う交通費も、奨学金の使い道の一つです。

とくに、自宅から大学までの距離が遠い場合や、フィールドワークなど学外での活動が多い学部・学科の学生にとって、交通費は大きな支出となります。

また、長期休暇中の帰省費用なども、必要に応じて奨学金から捻出することが可能です。

奨学金の使い道5:クラブ活動費

クラブやサークル活動は大学生活を充実させる上で大切ですが、奨学金はこれらの課外活動にかかる費用にも使用することができます。部費や遠征費、必要な器具の購入など、活動に伴うさまざまな支出をカバーできるでしょう。

ただし、クラブ活動費は必須の支出ではないため、学業との両立を考慮しながら、適切な金額を配分することが大切です。

奨学金の使い道6:家賃

一人暮らしをする学生にとって、家賃は最も大きな出費の一つですが、奨学金を家賃の支払いに充てることも可能です。

また、地域や物件によって大きく異なりますが、奨学金を活用することで、より学習に適した環境や通学に便利な立地の物件を選択できる可能性が高まります。ただし、家賃が奨学金の大部分を占めないよう、バランスの取れた配分を心がけましょう。

奨学金の使い道7:食費

健康的な学生生活を送る上で、栄養バランスの取れた食生活は欠かせません。奨学金は食費にも活用できます。

自炊する場合の食材費や、外食代、学食の利用費などが含まれます。

大学生協の調査によると、下宿をしている大学生の月間食費は平均で約2万5千円程度です。奨学金を食費に充てることで、栄養バランスの取れた食事を摂ることができ、健康維持や学業へのモチベーション向上にもつながります。

ただし、過度な外食や無駄な食費は避け、計画的な食費管理を心がけることが重要です。

参照元:第59回学生生活実態調査 概要報告

まとめ

本記事では、奨学金の使い道についてさまざまな例を用いて解説しました。

奨学金の使い道は明記されていないため、学生生活に関わる使い道であれば自由度が高いです。ただし、本来の学業に支障をきたすような使い道は控えるようにしましょう。

本記事が奨学金の利用を検討している方のお役に立てば幸いです。

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執筆者

大学卒業後、金融機関にてリテール業務・法人融資業務などを経験。現在は金融・ライフスタイル領域を中心に年間1,000記事以上の記事執筆や数百万PVの金融系メディアのディレクションも行っている。

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