「3月以降でも専門学校への応募が間に合うの?」と不安を抱く方もいるでしょう。大学と専門学校の併願受験を考えている方は、いつまで受験ができるか気になりますよね。
専門学校の受験時期時期を理解していないと、出願届を受理してもらえなかったということにもなりかねません。
本記事では、3月でも専門学校は受験できるのか、専門学校への進学がおすすめな人や専門学校の選び方などを解説しています。
大学に落ちた後3月でも専門学校は間に合うのか

3月でも専門学校への入学は間に合います。専門学校により違いはありますが、専門学校の一般入試は10月1日から3月31日までを入試の受付としています。大学試験は、国立大学前期の場合2月、後期の場合は3月に行われる大学が多く、3月下旬に合格発表となります。
スケジュールの点においては、専門学校への応募が間に合いますが、人気の高い学校やコースによっては、定員を超えた時点で、受付が終了していることもあります。
応募の際は事前に調べた上で、わからない点は直接学校に問い合わせを行うとよいでしょう。
大学に落ちても専門学校への進学がおすすめできる人の特徴

専門学校は、3月31日まで応募が間に合いますが、全ての人に進学をおすすめできるとは限りません。
専門学校への進学がおすすめできる人の特徴は、以下の3つです。
【専門学校への進学がおすすめできる人の特徴】
- 浪人できない人
- 専門学校経由で大学に編入したい人
- やりたいことが決まっている人
順に解説します。
浪人できない人
経済面や家庭的事情により早く就職しなければならない場合、専門学校はおすすめです。専門学校は1年間や2年間のプログラムの学校が多く、4年制大学に比べて、2年または3年早く就職することができます。
短期間で就職に必要な技能を身に着けたい方にとっては、専門学校は最適だといえます。
専門学校から大学に編入したい人
大学受験に落ちてしまったが、どうしても大学が諦めきれない場合、専門学校から大学に編入する方法を検討してみてはいかがでしょうか。専門学校で2年間を過ごした後、編入試験に合格すると、3年からは合格した大学で学ぶことができます。
文部科学省によると、専門学校から大学に編入する場合、修業年限が2年以上、総授業時間数が1,700時間以上であることを条件としています。
その他、編入できる条件には以下があります。
【編入できる条件】
- 短期大学(外国の短期大学及び、我が国における、外国の短期大学相当として指定された学校(文部科学大臣指定外国大学(短期大学相当)日本校)を含む。)を卒業した者(法第108条第7項)
- 高等専門学校を卒業した者(法第122条)
- 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者(法第132条)
- 修業年限が2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者(学校教育法施行規則第100条の2)
引用元:文部科学省|大学への編入について
やりたいことが決まっている人
専門学校では、特定分野のスキルや資格取得に特化しています。そのため、興味分野がある場合は、専門学校への進学に適しているといえるでしょう。
反対に、やりたいことが決まっていない場合は、専門学校在学中に興味分野が変わってしまっても、進路変更が難しいことで、勉強に挫折してしまう恐れがあります。
もし専門学校に応募をする場合は、将来どんな仕事に就きたいかを考えた上で申し込むようにしましょう。
専門学校に行った場合の進路

専門学校に行った場合の進路は以下の3つがあります。
【専門学校に行った場合の進路】
- 大学に編入する
- 公務員になる
- 民間企業に就職する
順に解説します。
大学に編入する
上記に記載したように、専門学校から大学に編入することは可能です。条件を満たしていることを確かめ、試験に備えて勉強を行うようにしましょう。
専門学校から大学への編入数は以下のとおりです。試験科目が少ない私立大学が編入者全体の81%を占めています。
平成11年度 | 平成12年度 | 平成13年度 | 平成14年度 | 平成15年度 | |
国 立 | 15人 | 123人 | 134人 | 241人 | 233人 |
公 立 | 0人 | 27人 | 53人 | 81人 | 98人 |
私 立 | 475人 | 985人 | 1,544人 | 1,407人 | 1,476人 |
計 | 490人 | 1,135人 | 1,731人 | 1,729人 | 1,807人 |
引用元:文部科学省|専修学校専門課程(専門学校)から大学への編入学について大学への編入について
公務員になる
公務員とは、営利を目的とせず、国や地方自治体の生活にかかわる仕事を行う人です。例えば、教員、警察官、地方公務員、国家公務員などが該当します。収入やワークライフバランスが安定し、女性も働きやすいことが特徴です。
ただし、公務員は試験合格が必須で、地域によっては高い倍率を勝ち抜かなければならない場合もあります。
そこで、公務員に特化した専門学校に進学し、公務員を目指すという選択肢が考えられます。
参照元:内閣官房|国家公務員の女性活躍・ワークライフバランス推進
民間企業に就職する
民間企業とは、営利を目的として経済活動を行う企業のことです。専門学校では、公認会計士や税理士などの専門職資格に特化したコースがあり、多数の合格実績を誇ります。また、専門職以外にも、医療やITメーカーに就職する事例もあります。
自分が何の職に就きたいのかを一度考えた上で、興味分野のある学校を選ぶようにしましょう。
専門学校の選び方

専門学校に進学すると決めた場合、選び方は以下の5つがあります。
【専門学校の選び方】
- カリキュラム
- 奨学金制度などの金銭面
- 施設・設備の充実度
- 認可校であること
- 取得できる資格と就職実績
順に解説します。
カリキュラム
専門学校では、2年制や4年生など期間が異なることにより、カリキュラムにも違いがあります。経済面や家庭的事情により、早く就職する必要がある場合は、1年制や2年制の学校を選ぶことができます。
また、就職して働きながら専門学校に通いたいという場合、夜間の課程で両立することも可能です。
奨学金制度などの金銭面
自分で学費を払い専門学校に進学するという場合、奨学金制度が整っている学校を選びましょう。
専門学生は奨学金を利用している人の割合が60,6%と制度が充実している学校が多くあります。経済面や家庭的事情で困っている場合は、学校に問い合わせるなどして制度を活用できるか確かめましょう。
施設・設備の充実度
学校の施設や、専門機器の設備の充実度は学習に大きく影響します。例えば、学生数に対して専門機器が1人1台である場合と、5人で共同で使う場合では、スキル習得に差ができる可能性が大いにあります。
実際にオープンキャンパス等で学校を見学する、先輩の話を聞くなどパンフレットには載っていない情報も確認することをおすすめします。
認定校であること
認定校とは、都道府県知事の認可を受けた教育施設のことです。認定校でない学校は、学校でのプログラムを終えても、学歴としては認められません。
大学編入を視野に入れ専門学校に進学を検討している場合、高卒以上の学歴が欲しい場合は、認定校の専門学校を選ぶ必要があります。
取得できる資格と就職実績
自分の行きたい企業や将来なりたい仕事が決まっている場合、行きたい専門学校の就職実績を確認しましょう。学校によっては、公認会計士の資格取得に強みを持つ学校や、就職サポートが手厚い学校など、就職においてさまざまな取り組みを行っています。
公式のパンフレットを確認し、先輩の就職状況や合格者数を確かめ、自分の理想と合っているか、確認することをおすすめします。
H2. まとめ
本記事では、3月以降の専門学校の受験や、専門学校への進学がおすすめできる人の特徴を解説しました。専門学校は3月31日まで応募が可能ですが、やりたいことが決まっていない人は、在学中に勉強で挫折してしまう恐れがあります。
専門学校に応募をする場合は、将来やりたいことをが決まっている状態が望ましく、専門学校を選ぶ際は、学校の設備や合格実績などを確かめ応募を行うと良いでしょう。