社会福祉士の仕事内容とは？活かせる仕事や向いている人の特徴を徹底解説

「社会福祉士はどんな仕事をしているの？」このような疑問を抱く方もいるでしょう。

なかには「社会福祉士は大変そう」といった不安も少なくありません。

上記の疑問や不安を取り除くには、社会福祉士の仕事内容を理解しておくことが重要です。

本記事では、社会福祉士の仕事内容、活かせる企業や向いている人の特徴などを解説します。

社会福祉士とは｜どんな仕事内容？

社会福祉士とは、高齢者を中心に、日常生活を送ることが困難な方の介護を行う仕事です。社会福祉士は国家資格に合格することで、社会福祉士としての活躍が認められます。

社会福祉士の仕事は以下の２つがあげられます。

順に解説します。

相談業務

介護を必要とする方や、その家族とのヒアリングを行い、抱えている悩みや要望を確認し提案を行います。また介護サービスの利用後も適宜家族と面会し報告を行うこともあります。

家族の不安が解消されるまで長く付き合いコミュニケーションを図ることが求められます。

介護業務

介護施設に勤務する場合、社会福祉士が介護スタッフを兼任する場合もあります。食事や入浴等の介護や掃除、洗濯等の家事の仕事まで全て担当します。介護者を車いすにのせる、ベッドまで運ぶなどの労働を伴う力仕事とも言われています。

社会福祉士を活かせる仕事

高齢化によって、社会福祉士の活躍の場はますます増えています。

社会福祉士が活躍する仕事は以下の3つがあります。

順に解説します。

介護

福祉の現場において、支援を必要とする方の相談にのることが主な仕事です。1人1人の課題に合わせたサービスを紹介し、相談者が安心して日常生活を送れるようアドバイスを行います。介護関係での勤務先は、介護老人ホームや保健施設、特別養護老人ホーム等があげられます。

医療

保険医療機関に勤務し、患者さんやその家族が抱える悩みを浮き彫りにし、安心して療養に専念できるようサポートを行う仕事です。患者さんの意向に対し、医師や看護士と連携しながら支援を行います。別名医療ソーシャルワーカーとも呼ばれています。

福祉

福祉関係では、障害者支援施設、児童福祉施設、母子生活支援施設、社会福祉協議会役員など活躍場所は幅広くあります。

厚生労働省の調査によると、介護・医療・福祉関係での従事者の割合は高齢者福祉関係が最も多く39．3％を占めているという結果となりました。

以下では、主要な就労状況人数と割合を表に記載しています。

部類	人数（割合）
高齢者福祉関係	30,510人（39.3%)
障害者福祉関係	13,678人（17.6%)
児童・母子福祉関係	6,339人（8.2%）
地域福祉関係	6,539人（8.4%）
医療関係	11,727人（15.1%）
学校教育関係	770 （1%）
行政関係	5,202人（6.7%）
その他	2,723人（3.5％）

※無回答の割合・割合は記載を省略しているため合計は100％とはならない

参照元：厚生労働省｜社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」

社会福祉士に向いている人

社会福祉士に向いている人の特徴を以下に記載します。

社会福祉士は、高齢者や子供の面倒を見ることが好きな人や、人の役に立つ使命感を持った人が向いているといえます。コミュニケーションをとる際には、家族や介護者が持っている真の悩みに応える力が必要です。決して簡単な仕事ではありませんが、上記のスキルに当てはまる人は向いている可能性が高いでしょう。

社会福祉士を目指す方法

社会福祉士を目指す方法は以下の3つがあります。

順に解説します。

参照元：一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟

4年制大学・専門学校に進学する

4年制の福祉系大学・専門学校で指定科目を履修・卒業した時点で受験資格を得られる最短ルートです。履修した科目が基礎科目のみの場合は、短期養成施設で6か月以上学ぶ必要があるため、自分の進学する学校が科目に対応しているかは、事前に確認する必要があります。

2年制短期大学・専門学校後、2年福祉職として働く

福祉系の短大や専門学校で指定科目を履修・卒業した場合、3年制であれば1年間、2年制であれば2年間の相談援助実務経験を積むことで、国家資格の受験資格を満たすことができます。

指定科目とは、医学概論や心理学、ソーシャルワークの基盤と専門職等全部で16の科目があります。

参照元：社会福祉振興・試験センター｜基礎科目履修

4年間実務経験を積み、6ヵ月間養成施設で学ぶ

大卒以上の社会人の方は、実務経験を積んだ後、6カ月間養成施設で学ぶことで国家資格を受験することができます。実務経験とは、児童相談所の役員や養護老人ホーム、介護施設などでの経験が該当します。

養成施設は、通信制も選べるため、社会人として働きながら資格も取りたい方は、通信制を選ぶと負担が少なくなるでしょう。

社会福祉施設を目指せるおすすめの専門学校3選

社会福祉施設を目指せるおすすめの専門学校は以下の3つがあげられます。

順に解説します。

首都医校

資格サポート、病院と連携した教育実習、就職後のサポート業務を強みとしている学校です。国家試験をはじめとする様々な試験対策を、実績と経験を持つ専門家が直接指導を行っています。

厚生労働省が指定する学科において卒業認定を受けた人で、国家試験に万一合格できなかった場合、卒業後、資格取得に向けた勉学を継続するために必要な学費は２年間本学が負担する合格保証制度があるのが特徴です。

大原医療秘書福祉保育専門学校

大学等を卒業した方、または実務経験がある方を対象に1年間で社会福祉士の取得を目指すことができる夜間通学課程です。働きながら通学したい方におすすめの学校です。特待生制度がある学校であるため、特待生として認定された方は認定ランクの区分に応じて学費を免除することも可能です。

保育・介護・ビジネス名古屋専門学校

社会福祉士・精神保健福祉士両方の受験資格が取得できる学校です。フィールドワークや手話など実践的な学習や国家試験の対策授業を行うカリキュラムが組まれています。

東京福祉大学との併修で、小学校教諭の免許が取得できる珍しい学校です。

まとめ

本記事では、社会福祉士が活かせる企業や向いている人の特徴などを解説しました。社会福祉士の仕事は相談業務と介護業務の2つがあり、主に病院や介護施設で働いています。

社会福祉士の資格を取得するには4年生の専門学校に進学すると、最短で資格取得が可能です。子供や高齢者が好き、使命感が強い方は、一度社会福祉士を職業として検討してみてはいかがでしょうか。