納棺師になるには?未経験から目指す方法、必要な資格や適性を徹底解説

大切な人の最期を美しく整えるプロフェッショナルとして知られる「納棺師(のうかんし)」。

「納棺師になりたいけれど、特別な資格や学歴は必要なの?」 「未経験からでも本当になれるの?」

そんな疑問や不安を抱えている方に向けて、この記事では納棺師になるための具体的なステップ、必要な資格、向いている人の特徴までを分かりやすく解説します。

「納棺師(おくりびと)になりたいけれど、何から始めればいいのだろう?」「未経験や資格なしでも採用してもらえる?」

高齢化が進む現代において、故人様の最後の旅立ちを整え、ご遺族の心に寄り添う納棺師は、非常に社会的需要の高い仕事です。しかし、一般的な職種に比べて情報が少なく、目指すステップが見えにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、未経験から納棺師になるための現実的なルート、必要な資格の有無、向いている人の特徴など、求職者が本当に知りたい情報を分かりやすくまとめました。

目次

納棺師(おくりびと)になるには?未経験から目指せる方法

納棺師になるために、必ず通らなければならない特定の学校や、必須とされる国家資格はありません。実際、現在活躍している納棺師の多くが以下のような方法で業界に入っています。

納棺専門会社や葬儀社へ直接応募する

実は、一番近道で多いのがこのルートです。納棺を専門に行う会社や、大手の葬儀社が出している求人に直接応募します。

業界全体として人手不足の傾向もあり、「未経験者歓迎」「学歴不問」で募集している企業が少なくありません。入社後は、先輩の現場に同行してアシスタントから始め、技術を盗みながらステップアップしていくOJT研修が主流です。

葬祭系の専門学校で基礎から学ぶ

葬儀全体のプロデュースやセレモニービジネスを学べる専門学校へ進学するルートです。 遺体の衛生保全(エンバーミング)の基礎知識、各宗派の葬儀マナー、お葬式の流れなどを体系的に学べるため、就職活動時のアピールになり、現場に出てからも即戦力として動きやすいメリットがあります。

短期の養成スクールや講習を受講する

納棺専門会社などが独自に運営している「養成スクール」や、数ヶ月で完結する短期講座を受講するルートです。 「今の仕事を続けながら、夜間や土日に通って技術を身につけたい」という社会人の方によく選ばれています。基本的な死化粧(エンゼルケア)やお着替えの作法を習得してから、提携先や一般の求人へ応募します。

納棺師に必須の資格はある?持っておくと有利なスキル・免許

結論から言うと、納棺師になるために必須の公的資格はありません 学歴やこれまでの経歴に関わらず、やる気があれば誰でも挑戦できる職種です。

ただし、採用面接や実際の現場で「持っていると圧倒的に有利になる資格やスキル」は存在します。

資格・スキル現場での役割・メリット
普通自動車免許(AT限定可)湯灌用の専用車や、機材を積んだ車でご自宅・葬儀場へ移動するため。
美容師・理容師免許 / メイク検定故人様の髪を整えたり、生前に近い「死化粧」を施したりするスキルに直結する。
遺体衛生保全士(エンバーマー)遺体の防腐処置や修復を行う専門資格。より高度なケアを目指す場合に有利。

また、多くの納棺会社では独自の「社内ライセンス制度」を設けています。入社後に社内試験をクリアすることで、一人立ちと認められたり、技術手当がついたりするケースが一般的です。

向き・不向きはある?納棺師に適性がある人の特徴

納棺師は技術職であると同時に、究極のサービス業とも言われます。現場では以下のような資質を持つ人が求められます。

  • 遺族の深い悲しみに寄り添える「共感力」とマナー
    • 目の前にいるのは、突然の別れでパニックになっていたり、深く落ち込んだりしているご遺族です。言葉遣いや立ち振る舞い一つひとつに細やかな配慮ができ、相手の気持ちを察して行動できる「心の優しさ」が何より重要になります。
  • 体力面・精神面でのタフさ
    • ご遺体を優しく、かつしっかりと動かす作業は、想像以上に足腰を使います。また、病気や事故などで痛みの激しいご遺体と対面することもあるため、感情に流されすぎず、プロとして仕事を全うできるタフさが必要です。
  • 手先が器用で、細かな作業を丁寧にできる人
    • 死化粧や着せ替えは、非常に繊細な作業です。「生前のような自然な表情」を再現するために、細かい部分までこだわりを持って丁寧に取り組める人が向いています。

納棺師の具体的な仕事内容と1日の流れ

納棺師のメインとなる役割は、ご遺体を清め(湯灌)、お化粧や身支度を整え、ご遺族が見守る中で棺へと納める一連の儀式を進行することです。

主な仕事内容

  1. 湯灌(ゆかん)・清拭(せいしき): アルコールや専用の湯船を使い、ご遺体を綺麗に洗い清めます。
  2. 死化粧(エンゼルケア): 生前の面影に近づけるよう、専用の化粧品でメイクを施します。顔の血色を良く見せたり、含み綿で表情を整えたりします。
  3. お着替え: 白い旅衣装(経帷子)や、ご遺族が希望される「故人様がお気に入りだった洋服」などに着せ替えます。
  4. 納棺の儀: ご遺族と一緒にご遺体を棺へと納め、思い出の品(副葬品)などを周りに配置します。

気になる将来性は?納棺師のリアルとは

日本は今後もさらに高齢化が進むため、葬祭ニーズが減少することはありません。また、近年は「身内だけで静かに見送りたい(家族葬)」という需要が増える一方で、「故人様と過ごす最後の時間(=納棺の儀)だけは、心を込めて丁寧に行いたい」と考えるご遺族が増えています。

AIや機械には決して代替できない「繊細な手作業」と「感情のケア」を伴う仕事であるため、将来的な需要は非常に安定しています。

未経験から採用を勝ち取るための志望動機のコツ

未経験から面接に挑む際、採用担当者が最も重視するのは「なぜ他の仕事ではなく、あえて納棺師を選んだのか?」という熱意と覚悟です。

志望動機作成のポイント

  • 自身の原体験を紐付ける: 「身内の葬儀の際、納棺師の方の立ち振る舞いに救われた。自分も誰かの支えになりたい」など、具体的なエピソードを盛り込む。
  • 仕事の大変さを理解していることを伝える: 単なる憧れだけでなく、「体力的・精神的に厳しい側面があることは理解しているが、それ以上に遺族に寄り添う社会的意義を感じている」という覚悟を示す。

まとめ

納棺師になるには、特別な学歴も資格も必要ありません。「故人様を尊び、ご遺族の悲しみに寄り添いたい」という強い気持ちがあれば、未経験からでも十分にプロを目指せる世界です。

もし興味があるなら、まずは近隣の納棺専門会社や葬儀社の「未経験歓迎」の求人を探すことから始めてみませんか?一生物の技術と、人から深く感謝される誇りを持てる仕事が、あなたを待っています。

ディスクレーマー

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執筆者

大学卒業後、金融機関にてリテール業務・法人融資業務などを経験。現在は金融・ライフスタイル領域を中心に年間1,000記事以上の記事執筆や数百万PVの金融系メディアのディレクションも行っている。

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