3月からでも間に合う専門学校はあります。 一般入試の出願を3月末まで受け付けている学校がある一方で、志望学科が定員に達した時点で締め切る学校もあるため、「3月ならどこでも出せる」わけではありません。
大学の結果待ちや全落ちで3月に動き出すなら、今日やることは3つです。①志望分野の学校にまだ出願できるか確認 ②調査書などの出願書類をそろえる ③合格後すぐに必要な入学金の準備。
この記事では、3月出願で「間に合う人・間に合わない人」の違い、大学に落ちた人の出願手順、見落としやすい入学金の期限と辞退時の返還ルール、奨学金の申し込み方までを順に解説します。
早見表:あなたの状況で3月に間に合う?
| いまの状況 | 間に合う? | まずやること |
|---|---|---|
| 大学の結果待ち・専門学校はまだ出願していない | 間に合う可能性あり | 志望分野の学校の募集状況を確認し、候補を2〜3校に絞る |
| 大学に全落ちした(3月上旬〜中旬) | 学校・学科による | 当日中に学校へ電話し、出願可能か・次の試験日を確認 |
| 志望学科が「定員に達したため締め切り」 | その学科は間に合わない | 同じ分野の別の学校、同じ学校の近い学科を探す |
| 3月下旬で出願期限ぎりぎり | 書類の到着日しだい | 「必着」か「消印有効」かを確認し、持参できるか問い合わせる |
| 入学金をすぐ用意できない | 手続き期限に注意 | 入学手続きの期限と、延納・分納ができるかを学校に確認 |
3月でも間に合う理由と「間に合わない」ケース
3月末まで出願できる学校がある
専門学校の一般入試は、秋から翌年3月まで複数回に分けて行う学校があります。たとえば日本電子専門学校(東京)の2027年度一般選抜は、高校3年生の出願期間が2026年11月1日〜2027年3月31日(最終日必着)です(出典:日本電子専門学校「出願」)。
なお東京都の専門学校では、一般入試の願書受付は11月1日以降に始めるという申し合わせがあります(出典:東京都専修学校各種学校協会)。締切は学校ごとに違うので、必ず募集要項で確認してください。
間に合わない3つのケース
- 定員に達して締め切られた:上の日本電子専門学校も「志望学科が募集定員に達し次第、願書受付は締切」としています。人気学科は3月を待たずに締め切ることがあります
- 書類が期限に届かない:「最終日必着」の場合、消印ではなく到着日で判断されます。調査書は高校に発行を頼む必要があるため、卒業式前後の時期は早めに依頼しましょう
- 試験日が終わっている:出願期間内でも、月ごとに試験日が決まっている学校では、最後の試験日に合わせた出願締切があることがあります
大学に落ちた人が専門学校に出願する手順
大学の結果が出そろってから動く場合、時間は多くありません。次の順で進めると取りこぼしを防げます。
ステップ1:分野を決めて候補を2〜3校に絞る
「どこでもいいから入れる学校」ではなく、就きたい仕事につながる分野から選びます。専門学校は特定の職業のための学校なので、分野選びを間違えると入学後に苦労します。学校の比べ方は専門学校の決め方、大学・短大との違いは大学・短大・専門学校の違いで整理しています。
ステップ2:学校に電話して募集状況を確認する
公式サイトの情報は更新が追いつかないことがあります。「〇〇学科はまだ出願できますか」「次の試験日はいつですか」「書類はいつまでに必着ですか」の3点を電話で確認するのが確実です。
ステップ3:個別相談・オープンキャンパスに行く
3月は個別相談を随時受け付けている学校もあります。学科の雰囲気、実習の設備、就職先、学費を自分の目で確かめましょう。
ステップ4:出願書類をそろえる
一般的に必要になるのは、願書・調査書(または卒業証明書・成績証明書)・写真・検定料です。調査書は高校への依頼から発行まで日数がかかることがあるので、最初に手配します。
ステップ5:受験する
一般入試は面接・作文で選考する学校がある一方、看護・医療系など学科試験を課す学校もあります。面接でよく聞かれる質問や落ちる人の特徴は専門学校の入試で落ちる確率は?にまとめています。
ステップ6:合格したらすぐ入学手続きと入学金の支払い
ここが最も見落としやすいポイントです。次の章で詳しく説明します。
見落としやすい「入学金の支払い期限」
3月に合格すると、合格発表から入学手続きの締切までが短いことがあります。入学手続きの際に入学金とあわせて前期分の学費の納付を求める学校もあり、期限までに手続きを終えないと入学の資格を失う場合があります。支払い時期の全体像は専門学校の学費はいつ払う?で確認してください。
奨学金は入学金に間に合わない
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、進学後に振り込みが始まります。つまり入学手続きの時点では、奨学金はまだ手元にありません。入学金を奨学金より前に用意する方法(学校への延納相談、国の教育ローン、労働金庫の入学時必要資金融資など)は、奨学金は入学金に間に合わない?入学前のお金を用意する方法で比べています。
学費をまとめて払うのが難しい場合は、学校が導入している学費保証の仕組みで分割払いにできることもあります。分野別の学費の目安は専門学校の学費まとめをご覧ください。
大学と専門学校の両方に合格したら?辞退時の返還ルール
大学の結果を待つ間に専門学校の入学手続きを済ませ、あとで大学に進むために辞退する場合、払ったお金がどうなるかも知っておきましょう。
文部科学省の通知では、3月31日までに入学辞退の意思表示をした人には、原則として授業料等(授業料・実験実習費・施設設備費など)と諸会費等を返還することを明確にするよう、専修学校(専門学校)を含む学校に求めています(出典:文部科学省「大学、短期大学、高等専門学校、専修学校及び各種学校の入学辞退者に対する授業料等の取扱いについて(通知)」)。
ただし、次の2点に注意が必要です。
- 通知でいう「授業料等」に入学金は含まれていません。入学金の扱いは各校の規程を確認してください
- 専願または推薦入試で合格して在学契約を結んだ人は、この原則の対象外です
辞退の連絡は必ず3月31日までに、学校が定める方法で行いましょう。
奨学金は3月に進路が決まっても申し込める
高校在学中の「予約採用」に申し込んでいなくても、JASSOの奨学金は進学後に在籍する学校を通じて申し込む「在学採用」があります。専門課程を置く専修学校(専門学校)も対象で、給付奨学金・貸与奨学金のどちらも申し込めます(出典:日本学生支援機構「在学採用」)。
申込時期や必要書類は学校ごとに案内されるので、入学したら早めに学校の奨学金窓口で説明会の日程を確認しましょう。
大学に落ちて専門学校に進むのが向いている人
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| なりたい職業・学びたい分野が決まっている | 資格取得や実習など、職業に直結する学びに集中できる |
| 浪人せずに早く働きたい | 2年制の学科なら、4年制大学より早く就職できる |
| 将来大学で学ぶ道も残したい | 一定の条件を満たす専門学校を卒業すると、大学への編入学を目指せる |
反対に、やりたいことが決まっていないまま「大学に落ちたから」という理由だけで選ぶと、入学後に分野が合わずに悩むことがあります。1年かけて大学を再受験するか、専門学校で職業に向けて学ぶか、家族や先生と相談して決めましょう。
専門学校から大学への編入学
専修学校の専門課程のうち、修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上または62単位以上のものを修了した人は、大学に編入学できます(出典:文部科学省「大学への編入について」)。受け入れるかどうか、何年次に入れるかは大学ごとに決まります。編入を考えている人は、志望する専門学校の学科がこの条件を満たすかを入学前に確認しておきましょう。編入の現実的な難しさは大学編入はやめとけと言われる理由でも解説しています。
「認可」を受けた専門学校かを確認する
専門学校(専修学校の専門課程)は、学校教育法にもとづいて都道府県知事などの認可を受けた学校です。名前に「スクール」「学院」などとついていても、認可を受けていない教育施設では、卒業しても専門士の称号や大学編入の資格は得られません。3月に急いで学校を探すときほど、募集要項やパンフレットで「専修学校」の認可を受けているかを確認しましょう。
よくある質問
Q. 専門学校は3月31日まで出願できる?A. 3月31日まで出願を受け付けている学校はありますが、すべての学校ではありません。定員に達し次第締め切る学校もあるので、学校に直接確認するのが確実です。
Q. 大学に全落ちしました。今から専門学校に間に合いますか?A. 間に合う可能性はあります。当日中に志望分野の学校へ電話して「出願できる学科」「次の試験日」「書類の締切」を確認し、調査書の発行を高校に依頼してください。
Q. 3月に合格して、入学金が払えないときは?A. 手続き期限の前に学校へ相談し、延納・分納ができるか確認しましょう。奨学金は入学後の振り込みなので、入学金には間に合いません。入学前のお金の用意の仕方はこちらの記事で解説しています。
Q. 専門学校の入学手続き後に大学に受かったら、払ったお金は戻る?A. 3月31日までに辞退の意思表示をすれば、授業料等は原則として返還の対象です。ただし入学金は通知の対象に含まれておらず、専願・推薦入試で合格して在学契約を結んだ場合も対象外です。
Q. 3月に入学を決めても奨学金は借りられる?A. 借りられます。JASSOの「在学採用」は、進学後に学校を通じて申し込む制度です。
まとめ
- 3月からでも間に合う専門学校はある。ただし定員に達し次第締め切る学校もあり、「3月ならどこでも出せる」わけではない
- 大学に落ちたら、①分野を決めて候補を絞る ②学校に電話で募集状況を確認 ③調査書などの書類を最優先で手配
- 3月合格は入学手続きの期限が短いことがある。入学金は奨学金より先に必要になる
- 3月31日までの辞退なら授業料等は原則返還の対象。ただし入学金は含まれず、専願・推薦で在学契約済みの人は対象外
- 奨学金は進学後の「在学採用」で申し込める
- 大学編入も視野に入れるなら、修業年限2年以上・1,700時間以上などの条件を満たす学科かを確認
入試そのものの対策は専門学校の入試で落ちる確率は?面接で落ちる人の特徴と対策で解説しています。
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